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  • 執筆者の写真Naoko Moller

香りを心で聞く 

築40年、レッドウッド杉の我が家。空気の良い場所に、燦々とお日様が照る場所に建てられているとはいえ、長期に締め切っていると、空気が停滞しています。

先日は、ラベンダーを焚いたとお話しましたが、


いつぞや、父からもらった香合

実は、我が家の匂いは、お香、線香の香り。笑。


アメリカなのに、アロマの精油の香りではなく、日本などアジアのお香の香り。

私が、子どものころから、馴染んできている香り。


父からもらった、香合。(曹洞宗の紋いり 笑 )昔の人は、自分で抹香を持っていたとか。


偶然ですが、夫ジェイもハーブの香りよりも、お香の香りが好きで、私がくる前から

色々な線香やお香が我が家にはありました。




香りと思い出


香りは過去を引き出します。

私にとっては、

線香とりんごの匂い=お寺の本堂

椎茸と大根の混ざった匂い=お寺の台所

お香の匂い=母の着物

朝の匂い=子どもの頃、朝学校へ行く時の道


香りの思い出の中に、「香道」があります。


子供の頃、我が家には東京からお煎茶や香道の先生が定期的にみえていました。

おままごとのような、茶器や香道のお道具は子ども心に興味をそそりました。

よく、母のお稽古をぞいていたのを思い出します。


香りを聞く、聞香 もんこう

香道にはアロマ(精油)とは違った日本ならではの「奥ゆかしさ」を感じます。

「香りを聞く」という表現がありますが、美しいと思います。


なぜ、「聞く」というのかな?と調べてみると…。

       

        嗅ぐというのは、本来動物が持っている五感の嗅覚で感じるもの。

        人間が感じる「香り」はそこに、人の価値観であったり、精神性が

        加わる特有なもの。「香りを心で聞く」というのだそうです。

                            香りを聞く


奥が深いですね。


ハワイ島の友人のところで、香袋を縫いました。

古布の袋の中に、昔、お医者様でいただいた粉薬を包む要領で抹香を

包みました。



かわいい。そして、ホッとする香り。

財布に忍ばせてあります。




ハワイの兄からもお土産に抹香をもらいました。これに、自分の好みのお香を足して、

オリジナルブレンド香をつくります。

楽しみ。




それぞれ、思い出の匂い、臭い、香りがありますね。


同じ、においでも、使う漢字で意味が異なる。


んん、日本語って素晴らしい、日本人の感性も素晴らしい。



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