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  • 執筆者の写真Naoko Moller

森の掃除人 バナナスラッグ


北米西海岸で発見され、カリフォルニアからアラスカに分布し、

世界でヨーロッパナメクジに続く二番目に大きいバナナナスラッグ。


バナナスラッグはゆっくりと森の地面を移動しながら、枯葉や動物の糞を掃除します。

口の中で噛み砕き、消化された残骸を排出して、腐植土のリサイクルを行うのです。



腐食性生物と呼ばれているように、

バナナナスラッグは森の分解と養分のサイクルに大きく貢献しています。

寿命は数年。

気温が氷点下になれば冬眠し、猛暑の時は夏眠。

穴の中で、落ち葉や土で熱さや寒さから身を守って眠るといいます。




そして、

Banana Slugはカリフォルニア大学サンタクルーズ校(創立1965年)University of California, Santa Cruz、UCSC)のマスコットです。


UCSCはサンフランシスコ近郊のサンタクルーズにある総合大学であり、リベラルで先進的な大学で、現在ではカリフォルニア大学群の中で最もリベラルと言われ、60年代のフリースピーチムーヴメントやヒッピームーヴメントに近い雰囲気を形成してといわれています。



なぜ、こんな奇妙なグロテスクなバナナスラッグがマスコットになったのか???


創立当時のマスコットはアシカで1980年代、学生たちは、魚を食べるアシカよりも、森の分解と養分のサイクルに大きく貢献しているビーガン(??笑)の生き物、バナナスラッグの方が、校風にあっているとし、アシカか、バナナスラッグか、と5年間の審議ののちに、バナナスラッグが正式にマスコットとなりました。


環境にも優しい、地球の掃除人バナナスラッグ。見た目は気持ち悪いですが、いいヤツなんですね。


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