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  • 執筆者の写真Naoko Moller

One Plate Zen ふくしまへ行く

1月、ご縁があり、福島市にある曹洞宗のお寺、安洞院にて、精進料理の会を開催させていただきました。福島と言えば、多くの県民の方々がハワイへ移民として渡っています。




どら焼きの帯まで作っていただき、ただ感動。

今回はハワイつながりと言うことで、最初に絵本「ハワイ島のボンダンス」を朗読させていただきました。

ちょっぴりハワイアンテーストのお料理の前に少しでも日本とハワイとのつながりを感じていただけたらと言う考えからでした。

ハワイに住む日系人たちの歴史、暮らしと文化を垣間見ることができるお話です。



絵本の著者でもあり、写真家でもある岩根愛さんはハワイに10年以上通い、ハワイと福島のつながりをドキュメンタリー「盆歌」、写真集を出版されています。

映画は福島県・双葉の豊かな伝統芸能と、ハワイのボンダンス、日系文化にまつわる唄や音楽、その背景を、3年の歳月をかけ撮りあげたドキュメンタリーです。一昨年亡くなった日系3世の私の義姉も映画の中で歌っています。その歌を録音した時、私もハワイにいて、病床から頑張って歌ったのでした。こんな話をするだけで、胸が詰まります。






写真集「Kipuna」は第44回(2018年度)「木村伊兵衛写真賞」を受賞。100年以上前に福島からハワイに移住した人々が持っていった福島の「相馬盆唄」を原曲とする、ハワイでは定番になっている「フクシマオンド」との出会いから、ハワイと福島、二つの土地で踊る人々の姿を納めています。


住職の向かって左は私とハワイからの助っ人。右どなりは岩根愛さん、会津漆器の貝沼さん。


絵本、ドキュメンタリー、そして写真集、それぞれ素晴らしい作品として出来上がっています。

その昔、海を渡り、祖国を心に生きてきた日系人の方々。今はもう5世の時代です。移民の人々があって、今のハワイがあると言うことを、日本の人たち、福島の人たち、そして、未来を担う子どもたちに語り伝えて行きたいものです。






食事:

ハワイから裏方として来てくれた友人はもとより、お寺での催しの時には手伝って下さると言う大勢のスタッフの皆さまにお手伝い頂き、無事、1月31日は50食、次の日2月1日は45食の食事を作り、会を終えました。人の手があるってありがたい♪ 

関係者のみなさま、ありがとうございました。




お料理はまず器。まず、目で食べる。

と言っても、言い過ぎではないと思いますが、この度の会には、会津漆器 「めぐる」

30組を使わせていただきました。一つ一つ丁寧に作られた器は手にぽったりと収まり、器を持って食べる和食であるからこそ、その暖かい、すべすべした人肌のような感覚を感じることができ、どこか食べる所作もゆっくりとなり、落ち着きます。






食器の名前通り、先人の知恵が現代へ、そして、私たちから色々な人への手へと、美味しいお食事とともに「めぐる」は巡り巡っていくことでしょう。


黒いセット一つ、我が家にもやってきました。

毎日使いたいと思い、さっさと箱を捨てて、手ぬぐいに包んでもってきました。

使うたびに福島を思い出しています。



今年は、会津方面へ行くことができませんでしたが、いつか必ず会津には行きたいです。

漆器工房ツアー 英語案内 Aizu Urushi Tour






会場である安洞院は、「開かれた寺院を目指して、ご供養をはじめ祈りと学びの場所として、地域の皆様に広く門を開いてまいります。」という、横山ご住職の言葉通り、足を運びやすく、明るく、風通しの良いお寺でした。お寺ヨガをはじめ、大勢の人たちがお寺に集い、和気藹々と活気に満ち溢れていました。

歴史あるお寺を切り盛りしながら、次々とイベントをまとめて行かれているご住職。

惹かれるものがあります。



また、何かの折に声をかけていただけたら嬉しいなと思います。




住職が福島でのOne Plate Zenの様子をFBにあげてくださっていますので、ここに貼り付けます。こちらもどうぞ。

横山住職の奥様の用意してくださったまかないの美味しかったこと♪


ありがとうございました。


            20歳の白(びゃく)また会う日まで。






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