明けましておめでとうございます。
大晦日、お正月の行事や振る舞いは伝統と習慣を守り、伝えていく上で大切なもの。
ただ、例年、忙しさにかまけて、「とりあえず整える」と言うことを繰り返してきた気がします。
今年は年中行事も自粛やキャンセルとなり、大勢の集まりができないということで、時間的な余裕があり、家族での元旦の食事会に、銘々盛り付けました。
この器は曹洞宗では応量器と呼ぶもの。で、朱塗は一般向けです。(僧侶は黒)。
家族、相変わらず、色々な食の好みの人たちがいるので、お膳は雑煮以外はビーガン。今年は、お雑煮はおすましで上にえびを乗せた、シンプルなものにしました。
お雑煮 海老入り
お餅を食べない人がいるのでお稲荷さんも作りました。
黒豆、胡麻和え、酢の物、お漬物。
それから取り回しのおせちなどは重箱に詰めました。
重箱の上から、
一の重:酒の肴
数の子、田作り、黒豆、たたきごぼう、田作りなど
二の重:海の幸の焼き物
三の重:山の幸の煮物
与(四)の重:酢の物や和え物
五の重:年神様から授かる福が入るように、また、来年はここにもたくさん詰めることができますようにという思いで、空にしておく。
ファミリーにずっとあった、アンティークの岡持に入った5段重ねの重箱を出して使いました。
一番下は空に!
以上が重箱の正式な詰め方とか。
1,920-30年ごろ、ハワイブームの煽りで、ハワイではこのようにローカルのものにロイヤルクレセントをいれていた時代があったとのことです。
この形は、日系人が作ったものでしょうね。
重箱は5段重ねが昔の正式なものだったとか。5段目は空にしておく。空っぽにしておくのは“年神様から授かった福を詰める場所”とか“来年は5段目まで、一杯に詰められますように・・”という願いが込められているそうです。ほお。 何十年も家の棚の中にしまってあったのは知っていたけれど、私は初めて使います。
紅白なます、黒豆、などなど。お肉好きにはローストビーフ。
チキンの塩麹漬け、焼いてレモンをしぼりました。
並べると、器のせいでかなり華やかになりました。笑。
いろんな意味で、ゆとりは必要。
2021年は新しいプロジェクトが始まります。心のゆとりを保ち、
丁寧な暮らしをこれからも心がけたいとおもいます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
モラー直子
ハワイにて
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