自分の家の「匂い」があります。どこに基準があるのかはわかりませんが、いつもの匂いではないものを家の中で感じた時に、「これは、うちの匂い、私の匂いではない」と思うことがあるのです。

朝コーヒーの香りは心地よく、その香りは、一日の始まりを示唆します。
朝、香を焚きますが、これにりんごなど果物の匂いが混ざると、育ったお寺の本堂を思い出します。
しいたけや大根などが混ざった匂いは、お寺の台所を思い出します。

昨日、数週間滞在していた、友人が昨日、我が家を去りました。
家を火事で失っているので、新たな住まいを探すために我が家をでたのです。
我が家に彼女が滞在している時、彼女の匂いが家の中にありました。
ハーブなどの自然派志向の香りに、使っている絵の具などの画材の匂いが混ざったもの。

ある時、彼女に留守をたのみ、私たちが数日間出かけて、
戻って来た時、一歩家に入るなり、
「あ、いつもの家の匂いじゃない。なにかが臭い。」と思ったのでした。
その時に、自分の空間の匂いがあったことを感じ、
「家の匂いってあるんだ…。」とつくづく思いました。
「匂い」 「臭い」 のちがいは?

香菜、英語ではシラントロ、コリアンダーの葉っぱ、は、私には臭いです。
嫌いですから。
でも、夫、ジェイには、匂いです。笑。
クッキーが焼ける匂い、一日中焼いていると、臭い、(不快なネガティブなもの)になります。
異字同訓。
言葉って、日本語って面白いですね。
外の匂いも季節で、その日で違います。
今朝、外にでると、朝の少し湿った匂いに、ガーデンや家の周りで咲いている花々のほんのり甘い香りを感じました。

今日も良い日でありますように。
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