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執筆者の写真Naoko Moller

「時のわすれもの」


インスタグラムで見覚えのある名前の人が上がってきました。クリックしてみると…

昔、よく行ったカフェのオーナーのMさんではないですか!


「時のわすれもの」

一人でぶらりと入り、お店の中の大きな天然木のテーブルに座り、限定日替わりランチを食べながら、本を読んだり、原稿を書いたりしていた下町のカフェ。


ランチはおうちごはんのような味わいと暖かさがあり、ちょっとしたデザートもついています。骨董品の蕎麦猪口はいって出てくるコーヒーも美味しかったなあ。


「時のわすれもの」は東京の下町、お花茶屋の商店街にあります。

このお花茶屋、私は2年だけ住んでいた事があります。



「その昔、江戸時代、鷹狩りに来た八代将軍吉宗がにわかに腹痛を起こし、近くの茶屋で休憩したところ、茶屋の娘の看病によりたちまち快方に向かいました。 喜んだ将軍は「茶屋」の名前と、娘の「お花」とのから「お花茶屋」と名付けました。」というのがお花茶屋という可愛い名前の由来だとか。


お花茶屋の商店街を数分歩くと、左側に昔ながらの電気屋さんがあり、その脇の路地に、小さな立て看板が立っています。「時のわすれもの」ちいさなカフェの開店を知らせる看板です。


このお店がとても好きで、ここを貸し切って、ランチ付き、英語えほんの会をしたこともありました。



そして、引っ越しても時々、Mさんの顔を見に、ランチを食べに行ったのです。

ハワイへ引っ越す前には、麹町の甘味屋さんで「お別れ会」をしてくれた事を今でも覚えています。


時は流れて今になり、Mさんは70歳を迎えたとおっしゃっていました。

でも、あの空間は、そのまま。

その時小学生だった娘は大人になりました♪


カフェの名前のごとく、「時のわすれもの」のように、ひっそりとしたたたづまい、でも足を一歩いれる人たちには暖かく、優しく包んでくれる場所。


Mさんと、インスタグラムで繋がって、このブログの読者になってくださって、また繋がった事、縁が繋がっていた事に感謝。


懐かしのお花茶屋にも4月に行ってみようと考えています。

もちろん、時のわすれものへランチを食べに。





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