この1月東北は福島と岩手を尋ねる機会がありました。福島では、ハワイとの縁を精進料理を通して深めることができ、岩手県では義理の兄(正確には私の両親と養子縁組した弟子)が住職を務めるお寺を訪ね、昔話に花を咲かせたり、美味しいものをたべたり、家族に交えてもらい、楽しい時間を過ごしてきました。
福島では、その昔、多くの県民がハワイへと渡り、今では、福島から伝わった文化が、ハワイの日系人、ハワイの人々により、受け継がれているのです。
そのことに関しては過去のブログをお読みください。
東北最後の日は雪。やっと東北らしい、雪の日となりました。そして、この日は岩手最終日、帰り道、連れて行ってもらった、地域の物産を扱うお店で、こんな一冊に出会いました。
食べる+縫う+暮らす
「女わざ」は、東北、岩手に伝わってきた女性の手仕事である、衣・食・住を見つめ、手書きの文字と絵でまとめた手作りの冊子です。
私は、新潟は魚沼の禅寺で生まれました。新潟は、地理的な国の区分がはっきりしていなく、新潟県人からみたら、東北ではないし、関東でもないし、北陸はちょっと違うし、甲信越、関東甲信越....とみんなしっくりこない。
ちなみに東北六県とは、一般には青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島。
あえて言うなら、北信越かな、と私は思います。(多分他県の人は違う意見かも)
岩手の義理兄夫婦とお孫ちゃん
生まれ育った魚沼は会津若松への新潟県からの入り口。山一つ超えたところ、昔からの暮らしの中で培った文化は、東北地方に帰属していると思います。
お世話になった福島の横山住職、奥様のおいしいまかない、作っていただいたパンフレット
呼ばれているのか、見えない糸で繋がっているのか、私にとってはタイムリーな内容の
本でした。
手書きの本、読み進みながら、「そうそう、そうだった」と思う箇所に付箋を貼り付けてみたり。
忘れていた事柄、気になっていたことなど、色々ありますが、衣食住にまつわる思い出が多いこと!
福島、白川で繋がった新しいお友達。3人ネズミ年!
衣食住
時代とともに、毎日少しずつ、変わって行き、気がつくとすっかり忘れ去られていることも多くあります。母から伝えられたことも私を経て、すこし変わってきていることでしょう。
昔話のように口伝だけではなく、文字にするのも大切ですが、実際、再現し、手にとってもらい、味わってもらい伝え残していけたらいいな。
岩手、金ヶ崎の古民家カフェの猫
その時の、空気、景色、香り、環境。どんどん思い出します。それが100%正しいかどうかはわからないけれど、それぞれの人の感性の中で大切に残っていくのでしょう。
そして、それぞれの感性が時代を超えて、人から人へ伝え残っていく。
お料理では、おばあちゃんからお嫁さんへ、母から子供達へ、それぞれの時代に形となっていく、それが文化。
それぞれ少しずつ変化しながらも、その家の味ができるように…。
義理兄が住職を務める、小白山泰養寺
最初は人が文化を作り、やがて文化が人を作るものなのですね。
東北、まだ知らないところが多いですが、これから少しづつ訪ね、
色々な懐かしい、発見をしたいです。
Love東北♪
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