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執筆者の写真Naoko Moller

平常な日々

昨日、私の住む北カリフォルニア、ハンボルト郡一帯にでていた、山火事による避難勧告はようやく解除されました。


カリフォルニアの歴史に残る、大火事。まだ、南カリフォルニアでは収まっていませんが、

一時はアメリカ全土で100箇所以上燃えていて、そのうち50箇所くらいはカリフォルニアという事態にまでなりました。



今回のこの火事で、サンフランシスコの南にあるサンタクルーズのジェイの次男の家は消失しました。幸い、息子たちには怪我はなく、2台の車で往復し物を持ち出すことはできましたが、3匹いた猫のうち1匹は未だ行方不明。(我が家から言った猫です。涙)。

あっという間に、火の手が周り、次男の住む地域は数軒を残し、数十件焼けたということです。


そのさんタクルーズから北に車で6時間。ハンボルトの我が家は高台にあり、山の中とは言っても、森の中に家があるわけではない我が家です。

どこにいても、ぐるりと見渡せば、外の景色がみえる、素晴らしいところに家はあります。


この立地条件ゆえ、この度の火事で、刻々と風にのってやってくる煙、空気中に雪のように舞う灰は見ているだけで気分がげんなりしてきます。





そして、流石にお日様が完全に煙に覆われ、午後3時なのに、空は薄暗いオレンジ色になった時は、恐ろしさを感じました。


日頃夕暮れどきに鳴く、コオロギが昼間から鳴いていました。



植物には灰がつもり、遠くの山並みも全く見えない日が何日も続きました。


ほとんどの火事は、雷の火花が引火して始まったものです。乾季のこの時期、雷は雨雲をもたらすことなく、ここでは、そのスパークが火事を招くので、恐れられています。


地球温暖化の影響で、平均気温は3度上がり、湿度は30%下がっていると言われています。

山火事の時期も年々長くなっています。

もう自然災害ではなく、明らかに人災です。




今日は、朝から快晴。

でも、風向きによっては燻された風が吹いてきます。

これから、まだ、乾季は続くので、油断はできませんが、

とりあえず、ホッとしています。



この一連の火事で、命を落とされた方々、家を失った方々のことを考えると心が痛みます。ご冥福をお祈りいたします。

そして、私たちのために消化活動にあたってくださった方々のご苦労に感謝いたします。





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