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執筆者の写真Naoko Moller

大人への「絵本のすすめ」


Happy Holidays!

お疲れのサンタさんへのクッキーとミルク。

これは、友人の小学生のお嬢さんが用意したものです。写真をお借りしました。

どんな思いで、準備したのかな?


四歳の親戚の女の子は、クリスマスの朝、サンタさんはもうノースポールへ帰ったよ。

アンティのところにはこなかったの? プレゼントいっぱいもらった、と話したくれました。


この季節、子どもたちに話を聞くのはとても楽しいものです。


振り返れば、自分が子どもの頃は、ただただ、クリスマスツリーが欲しくて、欲しくて、こっそり庭にある鉢植えの木に飾りをつけたことがあったとおもいだしました。

我が家はお寺で、父から頑なに、クリスマスは祝わない、ツリーはだめ、と言われていた時代です。


それから、時が立ち、自分の子どもたちと迎えたクリスマスでは、ツリーは、やはりありませんでした。(お寺なので、笑)、大きなストッキングの横に、自分のサッカー用靴下を、ベッドのヘッドボードに引っ掛けている次男がいました。



そして、今、この時期にファミリーは集まりますが、もちろん、ツリーはありません。お寺なので。。。笑笑。


そして、今のクリスマスは…

このカオスの時に、みんなが元気で集うことができ、美味しいものを振る舞うことができ、

「感謝」あるのみでした。


そして、ふっ思ったのは、


「絵本」もその時々で、感じるものが違う、と言うことです。


昔好きだった絵本、もう一度、手にしてみませんか?



下記は、以前、書いたブログ記事「大人への絵本のすすめ」

掘り起こしてきましたので、ぜひ、読んでみて下さいね。








先日のスカイプレッスンで読んだえほんです。

センダックの有名なえほんでご存知の方も多く、初版は1960年台なので自分が子どもの頃に読んでもらった、という方もいるでしょう。

レッスンで一度読んだ後、どのページがどのシーンが印象に残りましたか?という質問を良くすることがあります。

この日、受講してくださっていたY子さん、最後のページです。と答えてくれました。

最後のページとは、

主人公マックスが、空想の世界から戻ってきて(詳しいあらすじは下に書いてあります)自分の部屋に暖かい食べ物が用意されている、というページです。

子ども達に同じ質問をすると、だいたい、マックスがかいじゅうたちのいるところでキングになり威張って遊んでいるところ、が一番好き、ということが多いのです。

このように、年齢がちがうとえほんから感じることも違うことが良くあります。

『絵本の力』(河合隼雄・松居直・柳田邦男著/岩波書店)の中で、柳田邦男さんはえほんは「人生に三度」読む、と書かれていました。

まず、

「子どもの時に読んでもらう。

次に

自分が子どもを育てている時に読んであげる。

そして、

人生の後半に入った時、自分で読む。

老を意識したり、病気をしたり、人生の起伏を振り返ったりするようになるとえほんから思いがけず新しい発見や深い意味を読み取ることがある。」

受講者のY子さんは海外で結婚出産を経験され、今子育て中のお母さんです。伺うのは忘れましたが、子どもの頃にこの本を読んでもらっていたら、違った感想をもったかもしれませんね。

えほんの中で違った経験、ちがった感想を持つのは、そこで止まることだけではなく、今の自分、これからの自分を考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。

大人になってえほんを読む、読んでもらう、読んだものを一緒に検証する。

童心に戻って楽しむもよし、今の自分に当てはめて考えるのもよし、何も考えずに、その時間を、えほんそのものを楽しむのも、もちろん素敵なことです。

心の糧になるえほん。

自分のためにえほんを読んでみませんか?

****************

Where the Wild Things are by Maurice Sendak (1963)

ちょっとした事で叱られ、反省しなさいと言わんばかりに自分の部屋で静かにすごす時間はいろんなことに思いを馳せ、夢の続きにはいる子ども達。一人で、飽きる事なくファンタジーの世界に浸ります。最初は自分を叱ったお母さんをちょっぴり恨むものの、やっぱりお母さんは大好き。そんな子どもの心の中を垣間みることができるお話です。

【あらすじ】

ある晩、オオカミの着ぐるみを着たマックスは、すっかりいたずらモードです。お母さんにも、「食べちゃうぞ~」といい、そんなマックスを「このかいじゅう!」とおかあさんは叱り、夕食抜きで部屋へいれました。その夜、マックスの部屋では大変なことが起きました。部屋の中は森が広がり、どんどん広がり、かいじゅうたちの住処になりました。おそろしいかいじゅうたち。でも、マックスはかいじゅうたちをしっかりと見据え、怖がらなかったので「かいじゅうの王様」となりました。踊ったり、歌ったりと楽しいときを過ごしたマックスでしたが、やがて、家が恋しくなりました。海を渡り、ようやく家にたどり着いたマックス。部屋に入ると、そこには、あったかい夕食がおいてありました。


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