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執筆者の写真Naoko Moller

今となれば良き思い出 モン・サン・ミッシェルのホテル

更新日:2019年8月28日



この夏、フランス、ノルマンディーにある、モン・サン・ミシェルへ行ってきました。



ここは、708年に当時の司教オベールが夢の中で「この岩山に聖堂を建てよ」というお告げを大天使ミカエルから受けたとから始まり、現在の形になったのは13世紀。


14世紀に入ると周りを海に囲まれた立地から、戦争には要塞として使われ、18世紀には監獄としても使われた歴史があります。


1979年には、周りの湾と共にユネスコ世界遺産にも登録された、由緒正しき、歴史的な場所なのです♪



そして、私たちと言えば、こんなところに泊まっていました。ホテルの名前は忘れました。

修道院側からみたホテルと部屋


ヨーロッパなど古い街の、古い小さなホテルではありがちな、よくわからないチェックインシステム、わからないフランス語、そして、異常な暑さで、頭もグラグラしていましたが、

とりあえず、ホテルを見つけ、チェックイン先(この日は違うホテルでチェックイン)を見つけ、螺旋階段を39段、スーツケースを引きづりあげ、(小さめなものでよかった!)

相棒と室内の冷蔵庫にあったコーラで乾杯。(普段は高いので絶対室内の冷蔵庫の飲み物など手を出さないのですが、暑さと疲れに負けた日でした)





とりあえず、無事明るいうちに到着できた、飲めない二人はコーラで乾杯!


アビー(修道院)側からみたホテルと私たちの部屋




ありえない灼熱地獄 地球温暖化を信じない人たちがいることが信じられない。






ベッドの上から、修道院(アビー)が見えるなんて、贅沢極まりないです。

ゴロゴロしながら、眺めるなんて、罰当たり、と思いながら、

壁紙のような風景に浸ります。



12:34pmの間違えです

写真中:部屋から下をみると、昼間はこんな感じです。相棒が「竹下通り」と命名しました。浅草とか、京都とかの神社やお寺の山門のようでもあります。



日が長く、夜が遅いので、時間を余計に持て余しました。島内のお店は5時には閉まるし、カフェというようなものは少なく、やはり早々に店じまいしていました。

そして、エアコンなどが付いているところはあまりなく、身の置き所がない感じがしてきました。


行き場もなく、暑さからの逃げ場もなく、ちょっと困ったモン・サン・ミッシェルの夜。




ライトアップしています。赤や紫にかわります。

暑い夜。深夜12時にライトアップも終わり、アビーはようやく休みます。暑すぎて、毎晩のようにベッドからそれを確認(したいわけではなく暑くて眠りが浅く)していました。


しかし、京都でもそうでしたが、最近は、何故ゆえに、ピカピカと様々色のライトを点灯するのでしょう。。自然の光で十分美しいと思うのですが。




この時間、ようやく、空気も少し、落ち着いて冷えてきたことが、写真でもわかります。


島の建物はプチホテル化しているところが多く、これだけ暑いと、みんな窓を開けっ放しで休んでいました。覗かれるとか、見えるとか、考えなくなります、気にならなくなります。笑。



そして、再び朝。

5時前から、レストランやお土産やさんの商品、食材の搬入が始まり、ホテルの真下の路地、「竹下通り」みたいな賑やかな島内唯一の繁華街の、狭い路地をフォークリフトが行き来します。

フランスの田舎の島の朝。イメージしていたものとは程遠く、賑やかな場所でした。

そして、カモメやムクドリなどが、目覚め、かなりうるさい朝を迎えます。




3日目、とうとう「もう無理」という結果になり、対岸のホテルへ移動することに。



しかし、それには、最大の条件付き、エアコンがあること!


英語が通じないと困るので、フランス語でエアコンがあるかどうかを必死に覚えた相棒。笑。


ニュースになるほどの熱波

(結果的に、英語は通じたのですが)


ようやく、エアコン付きのホテルへ移動。急に元気になった二人でした。


良い意味でも、悪い意味でも、日頃の自分の考え方や期待に沿わないと言うことが旅ではよくありますね。(自分の常識を持って行くのは間違っているとは思いますが。)



それが旅の醍醐味かも。


多分、もう泊まることはない島内のホテル。今となっては良い思い出です。



最終日の夜。対岸からみたモン・サン・ミッシェルはおとぎ話にでてくるお城のようで、美しかった。


つづく



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